ネットワークスペシャリスト令和元年秋期 午前Ⅱ 問6

問6

IPv4のアドレス割当てを行う際に,クラスA~Cといった区分にとらわれずに,ネットワークアドレス部とホストアドレス部を任意のブロック単位に区切り,IPアドレスを無駄なく効率的に割り当てる方式はどれか。
  • CIDR
  • DHCP
  • DNS
  • NAPT
  • [出題歴]
  • ネットワーク H20秋期 問25

分類

テクノロジ系 » ネットワーク » 通信プロトコル

正解

解説

CIDR(Classless Inter-Domain Routing、サイダー)は、別名「クラスレスアドレッシング」とも呼ばれ、インターネットの黎明期に使用されていたアドレスクラスの概念を廃止し、ネットワークアドレス部を1ビット単位の任意のビット長で割り当て可能にした機構です。
クラスフルでは、クラスごとにネットワーク部およびホスト部のビット範囲が固定されていましたが、これだとアドレス空間の無駄が生じてしまいます。CIDRでは、IPアドレスクラスに関係なく1ビット単位でネットワーク部およびホスト部のビット範囲を自由に決めることができるので、8ビットでホスト数がちょっとだけ足りないときに16ビットのアドレス空間を割り当てるのではなく、9ビットや10ビットのアドレス空間を割り当てることが可能になりました。これによりアドレス空間の利用効率が大幅に上昇しました。
  • 正しい。CIDRは、クラスA~CのIPアドレスクラスにとらわれずに、ネットワーク部とホスト部の区切りを1ビット単位で設定できる方式です。
  • DHCPは、TCP/IPのネットワーク上でクライアントにIPアドレスなどのネットワーク情報を自動設定するプロトコルです。
  • DNSは、ドメイン名・ホスト名とIPアドレスを結びつけて相互変換する(名前解決する)仕組みです。
  • NAPTは、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互変換するNATの考え方にポート番号を組み合わせた技術です。1つのグローバルIPアドレスで内部ネットワークの複数の端末が同時にインターネットに接続することが可能になります。
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