ネットワークスペシャリスト 試験情報＆徹底解説

模範解答
アプリケーションモード、HTTP/2リクエストをHTTP/1.1に変換して負荷分散するから

「HTTP/2をHTTP/1.1に変換すること」が負荷分散方式の選択理由になるのか、が疑問に残っています。

私の回答は
「受信したHTTPリクエストに応じて負荷分散を行うから」

これは正解になるでしょうか。

変換というよりも、レイヤ7であるHTTPリクエストによって負荷分散を行うからだと思っています。変換しているのは、負荷分散というよりWebサーバ、APサーバがHTTP1.1にしか対応していないから変換しているだけなので。

まず前提を整理しましょう。
・現在のWebサーバ及びAPサーバはHTTP/1.1にしか対応していません。
・ブラウザはHTTP/1.1とHTTP/2に対応しており、ブラウザ-LBはHTTP/2を使えます。

今回の問題で取り上げられている仮想LBの導入前は、ブラウザからWebサーバまではHTTP/1.1を使わざるを得ない状況です。

そこでHTTP/2でストリームによる多重化を導入すると、HTTPパイプラインによらず同時に送信できます。つまり、WebブラウザとLB間は、多重化した通信路を使用することができることとなります。さらに説明にあるようにフロー制御やヘッダ圧縮も使用すると、回線の利用効率が上がります。
互換性の面でLB-各サーバは依然としてHTTP/1.1ですが、部分的にも多重化できればネットワーク全体の負荷は軽減されます。

上記を総合すると、単にHTTPリクエストを返すのではなく、HTTP/2のメリットを活かしてどうするかという解答が求められています。したがって、今回の仮想LBを使ってどのように負荷分散を行うか、という具体的な記載がない場合は不正解になるかと思われます。

HTTP/2 という字句を使っていない時点で０点です。

Nullpoさん、納豆のたれさん、
ありがとうございました！理解です。