ネットワークスペシャリスト平成30年秋期 午前Ⅱ 問4

問4

図のイーサネットパケットのMTU(Maximum Transmission Unit)は,どの部分の最大長のことか。
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  • IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
  • MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
  • MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS
  • プリアンブル+MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS

分類

テクノロジ系 » ネットワーク » 通信プロトコル

正解

解説

MTU(Maximum Transmission Unit)とは、ノードが隣接したネットワークへ、1フレーム(1回の通信)で転送できる最大のデータサイズのことです。MTUは、データリンク層のプロトコルによって異なり、イーサネットでは1500バイト、FDDiでは4324バイト、ATMでは9180バイトとなっています。

TCPでは通信を始める際、MTUからTCPヘッダ・IPヘッダのサイズを除いたMSS(Maximum Segment Size)を計算し、ホスト間で伝送可能なデータの最大サイズを確認します。送信しようとするデータがこの最大サイズを超える場合、送信側ホストが、最大サイズに収まるように適宜データを複数のIPパケットに分割してから送信する仕組みになっています。この分割処理はフラグメンテーションと呼ばれます。受信側ホストでは、分割されたパケットが再び一つにまとめられ上位層に渡されます。

イーサネットフレームは以下のような構造になっており、イーサネットにおけるMTUは、(フラグメンテーション後の)IPパケット本体のサイズに相当します。
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したがって、MTUの範囲は「IPヘッダ+TCPヘッダ+データ」になります。
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