ネットワークスペシャリスト平成25年秋期 午前Ⅰ 問10

問10

関係を第2正規形から第3正規形に変換する手順はどれか。
  • 候補キー以外の属性から,候補キーの一部の属性に対して関数従属性がある場合,その関係を分解する。
  • 候補キー以外の属性間に関数従属性がある場合,その関係を分解する。
  • 候補キーの一部の属性から,候補キー以外の属性への関数従属性がある場合,その関係を分解する。
  • 一つの属性に複数の値が入っている場合,単一の値になるように分解する。
  • [出典]
  • 応用情報技術者
    平成25年秋期 問29と同題

分類

テクノロジ系 » データベース » データベース設計

正解

解説

関係の正規化には、一般的に行われる第1正規形から第3正規形までと、特殊な場合に適用されるボイスコッド正規形、第4正規形、第5正規形があります。応用情報技術者試験では第3正規形まで学習しておけば十分です。ある第■正規形に変換することを、第■正規化と呼びます。
第1正規化
繰り返し項目や集合値をもつ属性を排除し、全ての属性が単一値から成るようにする
第2正規化
主キーの一部に関数従属する属性を別表に分離する
第3正規化
非キー属性に関数従属する属性を別表に分離する
例えば、{受注ID,商品ID,商品名,顧客ID,顧客名}という関係があるとします。商品名は非キー属性の商品IDから、顧客名は非キー属性の顧客IDから一意に決まります。このように、主キー以外の列が他の非キー属性に依存している場合に、その関係を別表に移したのが第3正規形です。
  • {受注ID商品ID顧客ID}
  • {商品ID,商品名}
  • {顧客ID,顧客名}
  • ボイスコッド正規形への変換手順です。
  • 正しい。第3正規形への変換手順です。
  • 第2正規形への変換手順です。
  • 第1正規形への変換手順です。
関数従属とは、商品ID→商品名のように、ある属性の値が決定したとき他の属性の値が一意に決定される関係のことです。
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