ネットワークスペシャリスト令和3年春期 午前Ⅱ 問20

問20

スパムメールの対策として,宛先ポート番号25への通信に対してISPが実施するOP25Bの例はどれか。
  • ISP管理外のネットワークからの通信のうち,スパムメールのシグネチャに該当するものを遮断する。
  • ISP管理下の動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
  • メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからの通信を遮断する。
  • メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの通信を遮断する。

分類

テクノロジ系 » セキュリティ » セキュリティ実装技術

正解

解説

OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、外部のメールサーバと直接TCPコネクションを確立することで送信されるスパムメールをISP側で防ぐための仕組みです。

正規のメールは、契約するISPのメールサーバを経由して送信されるため、SMTPの接続先としてISPのメールサーバがセットされています。しかし、スパムメールの送信を続ければ、いずれはISPのブラックリストに登録されてしまいますから、スパマーは外部の脆弱性のあるメールサーバと直接接続してメールを送信する手段を用いるようになります。

OP25Bはこのようなスパムメールが送信されることへの対策です。その名称が意味するとおり、以下の3つの条件すべてに合致する通信をISP側で遮断します。
  • ISP管理下の動的IPアドレスから
  • ISPのメールサーバを経由せずに外向き(インターネット方向)に発信される
  • SMTP通信(TCPポート25番)
したがって「イ」が適切な記述です。
  • 迷惑メールフィルタリングにおける「シグネチャマッチング方式」の説明です。
  • 正しい。OP25Bの説明です。
  • DNS逆引きチェックによるスパムメール対策です。
  • RBL(Real-time Blackhole List)を使用したスパムメール対策です。
© 2015- ネットワークスペシャリストドットコム All Rights Reserved.

Pagetop