ネットワークスペシャリスト令和3年春期 午前Ⅰ 問23

問23

エンタープライズアーキテクチャの"四つの分類体系"に含まれるアーキテクチャは,ビジネスアーキテクチャ,テクノロジアーキテクチャ,アプリケーションアーキテクチャともう一つはどれか。
  • システムアーキテクチャ
  • ソフトウェアアーキテクチャ
  • データアーキテクチャ
  • バスアーキテクチャ
  • [出典]
  • 応用情報技術者
    令和3年春期 問61と同題

分類

ストラテジ系 » システム戦略 » 情報システム戦略

正解

解説

エンタープライズアーキテクチャ(Enterprise Architecture、以下EAと言う)は、社会環境や情報技術の変化に素早く対応できるよう、「全体最適」の観点から業務とシステム全体を改革するためのフレームワークです。主に大企業や政府、地方公共団体といった巨大な組織(enterprise)の業務手順と情報システムの標準化、組織の最適化を図るための方法論として活用されます。

EAでは、統一的な手法でモデル化するために、業務からシステムに至るまでの関係を以下の4つの階層に区分しています。
ビジネス・アーキテクチャ(政策・業務体系)
政策・業務の内容、実施主体、業務フロー等について、共通化・合理化など実現すべき姿を体系的に示したもの。
構成要素:業務説明書、機能構成図、機能情報関連図、業務フローなど
データ・アーキテクチャ(データ体系)
各業務・システムにおいて利用される情報すなわちシステム上のデータの内容、各情報(データ)間の関連性を体系的に示したもの。
構成要素:情報体系クラス図、エンティティ・リレーション図、データ定義表など
アプリケーション・アーキテクチャ(処理体系)
業務処理に最適な情報システムの形態を体系的に示したもの。
構成要素:情報システム関連図や情報システム機能構成図など
テクノロジ・アーキテクチャ(技術体系)
実際にシステムを構築する際に利用する諸々の技術的構成要素(ハード・ソフト・ ネットワーク等)を体系的に示したもの。
構成要素:ネットワーク構成図、ソフトウェア構成図、ハードウェア構成図など
したがって残る一つは「データアーキテクチャ」ということになります。
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