投稿する

[0324] R3 午後2 問2 表5

 かわださん(No.1) 
こんにちは。R3 午後2 問2についての質問です。
表5では、デフォルトルートのネクストホップにα.β.γ.8が設定されています。しかし、インターフェースeのIPアドレスとサブネットマスクはα.β.γ.19/29で、α.β.γ.8とは別セグメントだと思います。

質問1:別セグメントのIPアドレスもネクストホップに設定できるのでしょうか?
質問2:表5では、デフォルトルートのルーティングはどのように行われるのでしょうか?(ネクストホップが同一セグメントになるまでルーティングテーブルを再帰的に参照する?)
2023.03.28 22:14
hisashiさん(No.2) 
NW ゴールドマイスター
>表5では、デフォルトルートのネクストホップにα.β.γ.8が設定されています。

表5のルーティンテーブルは、FW10の設定内容ではなく、ルータ10やルータ11からのiBGPの広報およびOSPFで学習した経路情報となります。

α.β.γ.8/32、α.β.γ.9/32の経路はOSPF、0.0.0.0/0 は、iBGPで広報された経路になります。
iBGPのネクストホップをOSPFで学習しているため、セグメントが異なっていてもルーティングは可能です。

ネクストホップがα.β.γ.8である理由は、iBGPは、ループバックアドレスを送信元として通知しているためです。
ループバックを使用する場合、ループバックアドレスまでの経路を、スタティックルートや動的プロトコルで到達を可能にしておく必要があります。


>質問1:>別セグメントのIPアドレスもネクストホップに設定できるのでしょうか?
>質問2:表5では、デフォルトルートのルーティングはどのように行われるのでしょうか?(ネクストホップが同一セグメントになるまでルーティングテーブルを再帰的に参照する?)

上述のとおり設定によるものではありませんが、スタティックルート設定と仮定し回答します。
セグメントが異なる場合でも、ネクストホップがルーティングで到達可能なアドレスの場合、ルーティングテーブルに表示されます。また、通信も可能です。

表5の例では、α.β.γ.8/32への経路からネクストホップを読み取り、デフォルトルートのネクストホップをα.β.γ.17と読み取りルーティングします。
2023.03.30 00:01
 かわださん(No.3) 
解答ありがとうございます。FW10の設定内容ではない、ということは、FW10には実際には以下のように変換されて設定されているということでしょうか?

|宛先|ネクストホップ|インターフェース|
|---|---|---|
| 0.0.0.0/0 | α.β.γ.17 | e |
| α.β.γ.8/32 | α.β.γ.17 | e |
| α.β.γ.9/32 | α.β.γ.18 | e |
2023.03.30 18:33
hisashiさん(No.4) 
NW ゴールドマイスター
>FW10には実際には以下のように変換されて設定されているということでしょうか?

スタティックルートのような特定の宛先に対しネクストホップを指定するような設定はしていません。
動的ルーティングプロトコル(OSPFやiBGP)から得た情報を学習しその結果をルーティングテーブルで表示しております。

FW10では、自身が持つ情報をR10やR11に伝え、R10・R11は自身で設定したデフォルトルートや、隣接するセグメントをFW10に伝達し、FW10はその情報から経路情報を学習し表5の情報を得たという流れになります。

文面からではイメージがつきにくいと思いますので仮想環境(gns3)で検証した結果を記します。

※あくまでイメージです。実際の設定は異なっている可能性があります。
※α、β、γを10に置き換えています。


ルータ10の設定例

router ospf 1
 network 10.10.10.0 0.0.0.255 area 0
!
router bgp 64512
 network 0.0.0.0
 neighbor 10.10.10.9 remote-as 64512
 neighbor 10.10.10.9 update-source Loopback0
 neighbor 10.10.10.19 remote-as 64512
 neighbor 10.10.10.19 update-source Loopback0

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Null0

FW10の設定例

router ospf 1
 network 10.10.10.0 0.0.0.255 area 0
!
router bgp 64512
 neighbor 10.10.10.8 remote-as 64512
 neighbor 10.10.10.9 remote-as 64512


FW10のルーティングテーブル

FW10#show ip route
Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
       i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2
       ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route
       o - ODR, P - periodic downloaded static route, + - replicated route

Gateway of last resort is 10.10.10.8 to network 0.0.0.0

B*    0.0.0.0/0 [200/0] via 10.10.10.8, 00:11:57
      10.0.0.0/8 is variably subnetted, 5 subnets, 3 masks
O        10.10.10.8/32 [110/2] via 10.10.10.17, 00:18:46, GigabitEthernet1/0
O        10.10.10.9/32 [110/2] via 10.10.10.18, 00:18:46, GigabitEthernet1/0
O        10.10.10.12/30 [110/2] via 10.10.10.18, 00:18:46, GigabitEthernet1/0
                        [110/2] via 10.10.10.17, 00:18:46, GigabitEthernet1/0
C        10.10.10.16/29 is directly connected, GigabitEthernet1/0
L        10.10.10.19/32 is directly connected, GigabitEthernet1/0
2023.03.30 23:50
 かわださん(No.5) 
ありがとうございます。表示されるルーティングテーブルについては理解できました。
ただ、どのようにルーティングが行われているのかがまだイメージできていません。

> 表5の例では、α.β.γ.8/32への経路からネクストホップを読み取り、デフォルトルートのネクストホップをα.β.γ.17と読み取りルーティングします。

こちらは、ネクストホップが同一セグメントになるまでルーティングテーブルを再帰的に参照するのとは異なる挙動でしょうか?
2023.04.02 20:00
hisashiさん(No.6) 
NW ゴールドマイスター
>こちらは、ネクストホップが同一セグメントになるまでルーティングテーブルを再帰的に参照するのとは異なる挙動でしょうか? 

いいえ、挙動は、スタティックルートの時と同じです。
今回のケースでは、再帰ルックアップでOSPFから学習したルーティング情報で解決できることが分かり、ネクストホップを α.β.γ.17としてインターフェースeより出力という流れになります。
2023.04.03 09:34

返信投稿用フォーム

スパム防止のためにスレッド作成日から30日経過したスレッドへの書込みはできません。
© 2015-2024 ネットワークスペシャリストドットコム All Rights Reserved.

Pagetop