平成26年秋期試験問題 午前Ⅱ 問10
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可変長サブネットマスクを利用できるルータを用いた図のネットワークにおいて,全てのセグメント間で通信可能としたい。セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレスとして,適切なものはどれか。ここで,図中の各セグメントの数値は,上段がネットワークアドレス,下段がサブネットマスクを表す。


正解 ウ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
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解説
可変長サブネットマスク(Variable Length Subnet Masking:VLSM)は、同一ネットワーク内で異なるサブネットマスクを使用する技術です。例えば、100台の端末を持つ部門と10台しか使用しない部門がある場合、VLSMを使えばそれぞれに適切なサイズのサブネットを割り当てられるので、IPアドレスの有効活用が可能となります。
サブネットの作成は、そのネットワークセグメントに割り当てられているIPアドレスの範囲を、各セグメントで必要なIPアドレス数に基づいて細分化することで行います。この際、同じネットワーク内でのIPアドレスの重複を避けるため、各セグメントが使用するアドレス範囲が重ならないようにしなければなりません。
セグメントB~Dに割り振られているIPアドレスの範囲は、それぞれのネットワークアドレスとサブネットマスクから以下のとおりです。
サブネットの作成は、そのネットワークセグメントに割り当てられているIPアドレスの範囲を、各セグメントで必要なIPアドレス数に基づいて細分化することで行います。この際、同じネットワーク内でのIPアドレスの重複を避けるため、各セグメントが使用するアドレス範囲が重ならないようにしなければなりません。
セグメントB~Dに割り振られているIPアドレスの範囲は、それぞれのネットワークアドレスとサブネットマスクから以下のとおりです。
- セグメントB
- 224 = 1110 0000 より、ネットワークアドレス:172.16.1.32 /27
IPアドレスの範囲:172.16.1.32 ~ 172.16.1.63 - セグメントC
- 252 = 1111 1100 より、ネットワークアドレス:172.16.1.224 /30
IPアドレスの範囲:172.16.1.224 ~ 172.16.1.227 - セグメントD
- 192 = 1100 0000 より、ネットワークアドレス:172.16.1.64 /26
IPアドレスの範囲:172.16.1.64 ~ 172.16.1.127
- 128 = 1000 0000 より、ネットワークアドレスは 172.16.1.0 /25、IPアドレスの範囲は 172.16.1.0~172.16.1.127 です。セグメントB、Dと重なるため不適切です。
- ネットワークアドレスは 172.16.1.128 /25、IPアドレスの範囲は 172.16.1.128~172.16.1.255 です。セグメントCと重なるため不適切です。
- 正しい。192 = 1100 0000 より、ネットワークアドレスは 172.16.1.128 /26 、IPアドレスの範囲は 172.16.1.128~172.16.1.191 です。どのセグメントとも重ならないため適切な設定です。
- ネットワークアドレスは 172.16.1.192 /26、IPアドレスの範囲は 172.16.1.192~172.16.1.255 です。セグメントCと重なるため不適切です。

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