平成25年秋期試験問題 午前Ⅱ 問20
問20解説へ
VLAN機能をもった1台のレイヤ3スイッチに複数のPCを接続している。スイッチのポートをグループ化して複数のセグメントに分けるとき,セグメントを分けない場合に比べて,どのようなセキュリティ上の効果が得られるか。
- スイッチが,PCから送出されるICMPパケットを全て遮断するので,PC間のマルウェア感染のリスクを低減できる。
- スイッチが,PCからのブロードキャストパケットの到達範囲を制限するので,アドレス情報の不要な流出のリスクを低減できる。
- スイッチが,PCのMACアドレスから接続可否を判別するので,PCの不正接続のリスクを低減できる。
- スイッチが,物理ポートごとに,決まったIPアドレスのPC接続だけを許可するので,PCの不正接続のリスクを低減できる。
正解 イ問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ対策
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ対策
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解説
VLAN(Virtual LAN)は、スイッチに接続された端末を物理的な構成に関係なくグループ化する機能、またはその機能で形成されたネットワークのことです。VLANにはセグメントの分割を基準により複数の方式があります。
- ポートベースVLAN
- スイッチの接続ポート単位でグルーピング
- アドレスベースVLAN
- MACアドレスやIPアドレスを基準にグルーピング
- ポリシーベースVLAN
- IP、IPX、AppleTalkなどのネットワークプロトコルごとにグルーピング
- タグVLAN
- パケット内の拡張タグに指定された情報によってグルーピング
- ICMPパケットはインターネット層(OSI参照モデル第3層のネットワーク層)で動作します。設問ではPCはレイヤ3スイッチで接続されているので、ICMPパケットはレイヤ3スイッチの内部ルータを介して異なるVLAN同士に伝達されます。
- 正しい。
- アドレスベースVLANにおけるセキュリティ効果です。
- 「ウ」と同じくアドレスベースVLANにおけるセキュリティ効果です。ポートベースVLANでは、アドレス情報をセグメント分割の判断基準に使用しません。
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