令和6年春期試験問題 午前Ⅰ 問8
問8解説へ
ビットマップフォントよりも,アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。
- 英数字だけでなく,漢字も表示する。
- 各文字の幅を一定にして表示する。
- 画面上にできるだけ高速に表示する。
- 文字を任意の倍率に拡大して表示する。
正解 エ問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:情報メディア
小分類:マルチメディア技術
中分類:情報メディア
小分類:マルチメディア技術
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解説
ビットマップフォントとアウトラインフォントは以下の特徴を持っています。
- ビットマップフォント
- ドット(点)の集合で文字を表現するフォント形式。
[メリット]
描画速度が速い
[デメリット]
拡大・縮小を行った際に輪郭がギザギザに見える"ジャギー"という現象が発生する - アウトラインフォント
- 一般的に使用されている方式で、座標とそれらを結ぶ線からなる輪郭線の情報で文字を表現するフォント。
[メリット]
どんなに拡大しても輪郭線がなめらかなので、どのような解像度にも対応できる
[デメリット]
表示や印刷の度に輪郭を計算しなくてはならないため、描画処理に時間が掛かる
- 漢字は細かい部分が多く、アウトラインフォントで小さく縮小すると、その部分がつぶれて読みにくくなってしまうため、小さい文字では今でもビットマップフォントが使用されることがあります。
- 文字幅が一定であるかどうかはプロポーショナルフォントと等幅フォントによる違いであり、ビットマップフォント・アウトラインフォントとは無関係です。どちらのフォント形式でも等幅フォントを用いることで各文字の幅を一定にすることができます。
- アウトラインフォントは、画面に出力される際に、解像度に合わせてビットマップ状に塗りつぶすラスタライズ処理が必要になるので、ビットマップフォントに比べて描画速度は遅くなります。
- 正しい。アウトラインフォントは、文字の輪郭線の形状を関数曲線の情報として持つので、拡大縮小しても字形に影響がないのが特徴です。
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